② UV-AとUV-Bの違い

肌に悪い影響をおよぼす紫外線は、UV-A(紫外線A波)とUV-B(紫外線B波)の2種類があります。太陽の光と肌に影響を与える紫外線について、まずは見てみましょう。

肌に影響する太陽光線の種類と性質

太陽は波長の異なるガンマ線、X線、紫外線、可視光線、赤外線を放出しています。このうち、地表に届くものは、紫外線、可視光線、赤外線の3つで、肌に最も影響を与えているのが紫外線です。
紫外線は、紫外線A波、紫外線B波、紫外線C波の3つに分かれています。

紫外線は、波長が長くなるほど皮膚への透過度が大きくなり、波長が短くなるほど皮膚への影響が大きくなっていきます。有害である一番波長の短い紫外線C波と、紫外線B波の一部はオゾン層に吸収されるため、地表には届きません。

UV-AとUV-Bがもたらす影響

肌に影響を及ぼす紫外線はUV-AとUV-Bの2種類ありますが、光老化に影響を与えるのがUV-A。UV-Aは、肌のハリや弾力を司る真皮にまで到達します。

生活紫外線
主な肌へのダメージ: 光老化(シミ・シワ・たるみ)
波長の長いUV-Aは真皮にまで到達します。エネルギーは弱いものの、地表に届く紫外線の約9割を占め、肌にダメージを蓄積させます。肌を黒くするサンタンを起こし、真皮内のコラーゲン線維やエラスチン線維を変性させ、シワやたるみなどの大きな要因になります。日常生活の中で知らず知らずのうちに浴びてしまうため「生活紫外線」とも呼ばれます。
レジャー紫外線
主な肌へのダメージ: 日焼け、シミ
波長の短いUV-Bは主に表皮にダメージを与えます。地表に届く紫外線の約1割と量は少ないですが、エネルギーが強いため赤く炎症するサンバーンを起こしてヒリヒリする日焼けを招く要因になります。赤みが引いた後にサンタンを引き起こし、シミになる場合もあります。短時間で炎症を起こすため「レジャー紫外線」とも呼ばれます。

サンタン 〜UV-AとUV-Bの両方によるもの〜

日焼けで黒くなること。 紫外線の刺激により、メラニンを生成する細胞メラノサイトが活性化され、メラニン色素が生成されて肌が黒くなります。生成されたメラニン色素は、肌のターンオーバーで排出しきれずに残ると、シミになります。

サンバーン  〜UV-Bによるもの〜

日焼けで黒くなること。 紫外線の刺激により、メラニンを生成する細胞メラノサイトが活性化され、メラニン色素が生成されて肌が黒くなります。生成されたメラニン色素は、肌のターンオーバーで排出しきれずに残ると、シミになります。